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お正月飾り

住まいの12カ月では、
季節に合わせた片付けやインテリア等、住まいについてのヒントを月毎にご紹介します。

 

こんにちは。
守田整理収納建築研究所です。
今月は「お正月飾り」について。
お正月というと、やはりキャンドルよりも、しめ飾りや鏡餅を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、最近は玄関にしめ飾りを付けている家が減ったように思います…。私達が子供の頃はほとんどの家がしめ飾りを付け、車にもしめ飾りが付いていました。門松の立つ家もありました。近年は、家の外観も玄関ドアも洋風だったり、モダンだったり、従来からのしめ飾りがしっくりこないと思う方が多いのでしょう。そんな時代の流れを反映してか、年末になると売り出されるしめ飾りの様子も、かなり変わって来ています。

 

しめ飾りはいわゆる年神様をお迎えするための目印になるもの

 

しめ飾りがある家は、年神様をお迎えする準備ができており、神聖な場所であるとされます。お正月には玄関等に飾り、しっかりと年神様をお迎えしてください。
玄関ドアの外側に付けるのが無理な場合は、玄関の内側でも構いません。しめ飾りを潜って入れるような位置(ドアの上の方や、ドア上の壁等)に付けるのが良いのだとか。

門松や、しめ飾りといった正月飾りを飾る時期は、冬至を過ぎてから年内

ただし、29日と31日は避けてください。
29日は「二重苦」を連想し「苦飾り」、
31日は「一夜飾り」と呼ばれ神様に対して失礼に当たります。

取り外しは、一般的には「松の内」と呼ばれる1月7日ですが、関西では1月15日

このように地域によって異なりますので、お住まいの地域ではどうなのか調べてみてくださいね。
取り外したしめ飾り等は、半紙などに包み神社にもって行き、焼いていただきます。神社によってはしめ飾りの引き取りをしていない場合もありますので、行かれる前に問い合わせてみてください。ご家庭で処分する場合は地域のルールに従って、プラスチックなどが付いているものは取り外し、燃えるゴミ・燃えないゴミに区別します。その際、塩を振ってお清めし、燃える部分は半紙などに包んで処分するのがいいでしょう。

お正月に家に飾るのは『しめ飾り』で、神社にあるのは『しめ縄』

似ているようですが、実は意味が全く異なります。
神社のしめ縄は、神様のいる場所(聖域)とその外を区別するために張られるもの。つまり、しめ縄が付いているところから先は、神聖なところですよという目印みたいなもの。しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となり、その中に不浄なものが入らないようにする役目を果たしているのです。その起源は、日本で一番古い歴史書古事記に遡り、『天岩戸にこもっていた天照大神を神々が連れ出した際、二度と戻れないように岩戸にしめ縄を張った』とされています。

 

しめ飾りは、
『年神様をお迎えするための目印になるもの』しめ飾り・しめ縄には深い歴史があり、それぞれに意味があって現代まで残っています。今年の年末年始は、そんなしめ飾り・しめ縄の豆知識を家族との話題にしてみてください。

 

 

今年のコラムも最後となりました。
毎月お読みいただき、ありがとうございました。
皆様にとって、今年はどんな年だったでしょうか?そして、もうすぐやってくる新しい年は、どんな年にしたいですか?寒さと忙しさが増していく年末、皆様、ご自愛くださいませ。どうぞ、よいお年をお迎えください。

守田整理収納建築研究所

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