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梅雨を快適に過ごす住まいの対策

梅雨を快適に過ごす住まいの対策

住まいの12ヵ月では、
季節に合わせた片付けやインテリア等、住まいについてのヒントを月毎にご紹介します。

 

こんにちは。
守田整理収納建築研究所です。
今月は、「梅雨を快適に過ごす住まいの対策」について。

 

日本は高温多湿な気候なため、伝統的な木造住宅は縁側と庇を設け、直射日光を遮り室内温度を下げ、襖・障子を開けて風通しを良くすることで蒸し暑い夏を快適に過ごすよう設計されてきました。しかし、近年は、縁側を設けない家、デザイン重視で軒をあまり出さない家も増えています。また、近年の日本の住宅は気密性が高く、十分な換気ができないと湿気がこもりやすくなっています。住環境を整えることで、梅雨時を少しでも快適に過ごしたいものですね。

 

1.換気を心掛ける

湿気を減らすために、室内の空気を定期的に入れ替えることが大切です。特に、台所や浴室・脱衣所・寝室・室内干しをする部屋など、水蒸気が発生する場所では、窓を開けたり換気扇を回したりして湿気を外に出し、押入・クローゼット・シューズクローゼットは、扉を開けて換気しましょう。また、24時間換気システム(2003年の建築基準法改正により設置が義務付け)がある場合は、切らずに年中可動させるのが基本です。24時間換気システム:室内の中の空気を一日中自動で循環させ空気を入れ替えるシステム窓を開けて換気する場合は、一つの窓だけではなく、複数の窓を開けることで、空気の通り道ができて効率的な換気ができます。対角線上にある2つの窓を開けると、より効率的な換気ができます。

2.空気の流れを良くする

室内の空気の流れを良くすることで、湿気を減らし、カビやダニの繁殖を防ぐことができます。窓やドアを開けたり、扇風機やサーキュレーターを使ったりして、室内の空気の流れを良くしましょう。
 

3.湿気を吸う素材を活用する

湿気を吸収する素材である竹炭や活性炭、シリカゲルなどを押入れに置くことで湿気を吸収することができます。
 

4. 室内の温度や湿度をコントロールする

室内の温度や湿度をコントロールすることも、快適に過ごすための重要なポイントです。エアコンや除湿機を使って、適切な温度と湿度を保つようにしましょう。夏場の室温25~28℃で湿度50~60%が理想と言われています。また、同じ室温でも「湿度」により「体感温度」は変化します。体感温度は、「湿度が上がると暖かく、下がると寒く」感じます。湿度をコントロールし、快適な体感温度を保ちましょう。
 

5.室内を清潔に保つ

カビが生えやすい条件は、湿度が70%以上、温度が20℃台、カビの餌があること。梅雨時期は湿気が多いため、カビやダニが発生しやすい環境になります。特に、カビが発生しやすい場所や、風通しの悪い場所などに注意しましょう。ご参考ブログ:掃除と片付けはセットで!
 

6. 排水管の清掃を行う

排水管に詰まりやすい汚れを取り除くことで、水が流れず溜まって湿気を発生させることを防ぎます。定期的に排水管の清掃を行うことで、湿気対策につながります。
 

7. 雨漏り対策をする

梅雨時期は雨が多く降るため、雨漏りに注意が必要です。屋根や壁の傷みがある場合は、修理をすることが必要です。
 

8. 家具の配置場所を考慮する

家具を壁から数センチ離した場所に設置することで、空気の流れを良くし、湿気がこもりにくい環境を作ることができます。押入やクローゼット内の布団や衣装ケースは直接床に置かず、すのこを敷いた上に、また、壁との間をあけて置きましょう。
 

9. インテリアを替えてみる

明るい色合いのクッションやカーテン、インテリア雑貨などで気分を明るくし、梅雨のジメジメした気分を払拭しましょう。例えば、ピンクやオレンジ、イエロー、グリーンなどの明るい色合いが代表的です。これらの色は、部屋に明るさや軽やかさをもたらし、暗い雰囲気を打ち消す効果があります。
 

10.心地よい照明を取り入れる

梅雨時期は曇りがちで日照時間が短くなるため、室内が暗くなりがちです。そんなときは、明るめの照明を取り入れることで室内を明るくし、気分をリフレッシュさせることができます。照明器具は、明るさの調節ができる調光機能付き照明器具をお勧めします。お好みやシーンに合わせた明るさを自由に調節し、快適な空間を作りましょう。

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