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インテリアと色彩計画 後編:色彩の効果で心地よい暮らしを演出する

インテリアと色彩計画 後編:色彩の効果で心地よい暮らしを演出する

住まいの12ヵ月では、
季節に合わせた片付けやインテリア等、住まいについてのヒントを月毎にご紹介します。

 

こんにちは。
守田整理収納建築研究所です。
今月は、先月に引き続き「インテリアと色彩計画」についての後編です。
色が人に与える影響とインテリアにおける色の組み合わせについてお伝えします。

 

前編「インテリアと色彩計画」前編:インテリアスタイルを知って理想の住まいをつくる

 

2.色の心理的効果

インテリアのスタイルが決まったら、次は、お好みの色やインテリアスタイルにあった色を取り入れます。
色は視覚刺激として目に入りますが、それは私たちの感情や行動にも影響を与えます。

暖色(赤、オレンジ、黄色など)

温かい色は活気や快活さを表現し、暖かみや親近感をもたらします。リビングルームやダイニングルームなどの社交的な場所に適しています。

寒色(青、青緑、青紫など)

冷たい色は落ち着きやリラックス感をもたらし、空間をクールで穏やかな雰囲気にします。寝室やリラックスできる場所に適しています。

インテリアにおいて、ベースカラーとして使用される事が多い色

ホワイト

ホワイトは清潔感と明るさを演出します。広々とした空間やミニマリストなデザインに適しています。また、ホワイトは他の色との相性が非常に良いため、アクセントカラーやパターンを取り入れることで、モダンでフレッシュな雰囲気を作り出します。

ベージュ色

自然な温かみと穏やかさをもたらします。落ち着いた雰囲気を作り出し、他の色との調和が取りやすいため、リラックスした空間づくりに適しています。

ブラウン

温かみや落ち着きをもたらす色。明るいブラウンはナチュラルな雰囲気を演出し、木材や自然素材のアクセントと組み合わせることで、温かみのある空間を作り出します。濃いブラウンは重厚感や高級感を表現し、クラシックなスタイルのインテリアにぴったりです。

グレー

グレーは中立的で落ち着いた印象を与えます。明るいグレーはモダンで洗練された雰囲気を醸し出し、濃いグレーは重厚感や高級感を演出します。グレーは他の色との組み合わせにも適しており、ポップなアクセントカラーとの対比が魅力的です。

 

取り入れやすいアクセントカラーとお勧めの色

 

グレージュ

グレージュ

 

グレーとベージュを組み合わせた色で、中立的で温かみのある雰囲気をもたらします。モダンなインテリアやシンプルなスタイルに適しており、壁や家具の色として使用することが一般的です。柔らかいグレージュは落ち着きを与え、明るいグレージュは広がりと明るさを演出します。

グレイッシュピンク

 

くすんだピンク色で、優雅さやフェミニンな雰囲気をもたらします。寝室や子ども部屋などに使用することで、柔らかさと温かみを演出することができます。アクセントカラーやテキスタイルにも取り入れることで、魅力的で落ち着いた雰囲気を作り出します。

テラコッタ

 

レンガや粘土のような濃い赤褐色を指します。自然な温かみとアーストーンの雰囲気をもたらし、ナチュラルスタイルなどのインテリアによく合います。テラコッタの壁や床タイル、アクセントカラーの使用によって、温かみと風合いのある空間を作り出します。

ネイビーブルー

 

濃い青色で、クラシックでエレガントな雰囲気をもたらします。リビングルームや寝室の壁に使用することで、高級感や深みを演出することができます。また、アクセントカラーや家具の色としても活用することで、シックで洗練された空間を作り出します。

モスグリーン

 

深い緑色で、自然やリラックスをイメージさせます。壁や家具に使用することで、自然な雰囲気や落ち着きを演出することができます。また、観葉植物やグリーンのアクセントと組み合わせることで、自然の中にいるような癒しの空間を作り出します。

 

3.色の組み合わせ

インテリアにおける間違った色の組み合わせはないと私たちは思っています。あるとすれば、イメージと色があっていない、部屋の用途と色が合っていない、この2点と考えています。配色は、分量=面積を意識してみてください。

 

ベースカラー(70%)

部屋で最も面積が多いベースとなる色。使う場所:床・壁・天井など。

アソートカラー(25%)

部屋・インテリアの雰囲気を決める色。使用場所:ソファー・テーブル・カーテンなど。

アクセントカラー(5%)

部屋にメリハリをつける色。使用場所:クッション・フラワーベースなどの小物。また、インテリアの色と家具の相性も考慮する必要があります。一般的に、家具と壁の色が対照的な組み合わせは目を引きますが、トーンや質感を同じにすると調和が生まれます。

トーンとは、色の明るさを表す「明度」と鮮やかさを表す「彩度」を組み合わせた考え方

 

4.照明(光源)と色

照明の色温度や明るさは、色の見え方や雰囲気に影響を与えます。自然光や暖色系(電球色)の照明は、暖かみを持たせ、柔らかな雰囲気を作り出します。一方、白色系(昼白色・昼光色)の照明は鮮明さや清潔感をもたらし、現代的な雰囲気を演出します。また、色は光の反射と吸収によっても影響を与えます。明るい色は光を反射し、部屋を明るく見せる一方、暗い色は光を吸収してしまい、部屋を暗く見せます。例えば、白い壁紙の部屋は光を反射し、部屋を明るく見せます。この性質を利用して、スペースの明るさや雰囲気を調整することができます。色や柄を選定する際は、自然光で見ることをお勧めします。

色温度とは、光の色合いや光源の暖かさ・寒さを表す指標。一般的に、光源の色温度が高いほど青みがかった寒色系であり、色温度が低いほど赤みがかった暖色系となります。

 

まだまだ残暑が続きますが、クッションカバーを秋色のオレンジ、赤、茶色などの温かみのあるカラーに、素材をウールやベルベット、フランネルなどの厚手の生地を使ったカーテンやクッションカバー、ソファのカバーに、変えてみましょう。また、ドライフラワーや秋の実を使った花瓶の飾り付けや、かごに詰めたカラフルな落ち葉などの設えもお勧めです。秋の訪れをインテリアで感じてみませんか?

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